2014年 EnMS-Doc のテーマは「EnMS コンサルティング業務に留まらずソリューション事業への挑戦」です。
本テーマは、エネルギーユーザへ技術、調達、建設・計装・工事、運用および保守保全など総合ソリューションの提供を実績とする
「千代田システムテクノロジーズ株式会社との提携業務」に基づいています。
コンサルティング業務の弱みは、エネルギーユーザに対してどのようなすばらしい技術提案を提供しても、それを実現させるフォローの体力がないところにあります。多くのエネルギーユーザがすばらしい案件を抱えながら実現させることに手間取っている悩みをかかえているのが実態です。エネルギーユーザはソリューションを求めています。EnMS-Docはこのテーマに取り組んでいこうと考えています。
担当した展示テーマは「CSTによるEnMS導入支援」で、主催者従業員および隣接するプラント・工場関係者多数の訪問と関心をいただきました。この中で、訪問の方々に「ISO 50001 エネルギーマネジメントシステム国際規格」についてうかがったところ5人中4人の方が「十分認識していない」または「知らなかった」との回答をいただきました。これは日本において「ISO 50001」国際規格がまだ浸透されていないことを示すと同時に、ご訪問の方々の「改善」への熱意に接し、認証は別として、「ISO 50001」ガイドラインの優位性が「継続的エネルギーパフォーマンス改善」であることが認識されれば、今後一気に浸透するポテンシャルの存在を示した内容であったと感じました。
「ベスト」の状態を維持することは「下げること」そのものより多大な努力、技量と誠意を必要とするところにあります。それは最高のレベルに留まるには他にはできない新しいアイディア、技術、動向を常に創生し今あるところより更に上を目指す「改善志向」が求められるからです。ISO 50001 は、その目的である「継続的エネルギーパフォーマンス改善」というガイドラインの優位性において、「ベスト状態維持」の観点から運用面において強力なツールとなるシステムであるということに CSTは早くから着目しています。その優位性の証は、他のマネジメントシステムにはない「設計」および「調達」という「継続的パフォーマンス改善」には必要不可欠な要因がガイドラインに取り上げられているからです。
CST の強みは、製品を持っていないことです。
そのかわり、国内のみならずグローバル・スケールでお客さまに適した最も優れた技術・サービス群をベースに設計・調達しシステムを作り上げます。そのシステムをお客さまとパートナーシップを組んで工事・導入、そして運用・保守まで手掛けソリューションを実現してきました。
さらに一歩先を目指し、EnMS-Doc とパートナシップを組んで効果的な EnMS 運用の導入を実現することにより、最適化をシステムに組み入れ、お客さまの「継続的パフォーマンス改善」確保による持続能力発揮型事業展開を後押しすることをミッションとします。
コンサルティングによる提案で終わるのではなく、運用面での有益な活動項目を即実行し、タイムリーなソリューションを実現することを信条とする CST と EnMS-Doc の想いがここにあります。
千代田グループの誇る元来の「設計-調達-建設・計装工事」そして「運用-保守保全」のサービス力に加え、IT技術ケーパビリティを駆使したCSTは、新たなミッション「エネルギー社会インフラ事業」に取り組み成果を上げています。その対象はエネルギーユーザである事業ユニットであることに他なりません。CSTは、エネルギーユーザ(顧客)がソリューションへ投資をする前に、エネルギー効率のよい運用体制にあることが重要であることを認識しています。従って、CSTは顧客のコスト負担をかけずにエネルギーパフォーマンス改善を実現する強力なツール ISO 50001 適合型「エネルギーマネジメントシステム(EnMS)」の存在に価値を見出しています。ここが正にCSTとEnMS-Docとが厚く(熱く?)一致した接点でした。CSTはEnMS-Docの ISO 50001を活用した EnMS運用の専門性に価値を認め、EnMS-Docは、今までできなかった顧客へ技術内容を含めたソリューションを実現させるCSTの多大な総合力に協力できる機会に価値を見出しています。特にCSTからは、EnMS-Doc のコンサルティングのグローバル性と日英揃ったISO 50001 適合型ドキュメント力が鍵であるとのお言葉をいただいています。
CSTとのパートナーシップにより、日本での業務が増え、エネルギーユーザと物理的に接するサスティナビリティ事業展開が主体になると想定しています。ただし、これにより、EnMS-Doc ウェブサイトの内容が軽視されることはありません。むしろ、エネルギーユーザと物理的に接することにより、内容が充実し活発な意見交換ができることを期待しています。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
この機会に EnMS-Doc 英文版アソシエーツ会社概要(EnMS Company Profile)を作成しました。
ご興味のある方はこちらからダウンロード下さい。(pdf版)
(日本語版はただいま作成中です。今しばらくお待ちください)
EnMS-Doc ウェブサイト・ホストが利用するデータセンターを現在のテキサス州ダラスから同州オースティン(テキサス州経済活性化政策「TexasOne」プログラムの目玉の一つテキサス州最大のデータセンター)へ移設する過程でEnMS-Doc ウェブサイトが1週間以上アクセスできない不具合が生じてしまいました。日頃サポートいただいているビューア各位に多大なご迷惑をおかけする結果となりました。心からお詫びを申し上げます。
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従って、要求項目はプラス志向の実用性に富んだ内容になっており、要求項目を反映すれば、確実にサスティナビリティ事業展開を優位に進められることを経営者は認識するはずです。その要求項目を事業運用上有利に展開することを確実にし、確立した体制と運用レベルを確実に維持するには、最低の文書化が必要となります。ISO 50001 の要求項目ごとに中身を吟味すると必ず項目毎に関連する文書の必要性が存在することがわかります。その一覧表「ISO 50001 要求事項の適合に対応する文書(ドキュメント)」を作成しました。 ご興味がある方はぜひダウンロードして見て下さい。
「ISO 50001 要求事項の適合に対応する文書(ドキュメント)」一覧表
ダウンロード
一覧表の内容をまとめると、ISO 50001適合するために12の主要管理文書が重要であることが一目瞭然となります。
EnMS-Doc が「M333J セットメニュー #101,『全12主要管理文書』」を提供している背景はそこにあります。
ISO 50001 の最も優れている点は、必要な管理文書を構築すると EnMS 運用に関わる既存ドキュメント類、手順書、日誌、データ類や省エネ法関連文書などが ISO 50001 適合ドキュメントに格上げされるところにあります。
EnMS-Docは、グローバル視点なしでは語れない「持続可能な事業展開」を後押しするISO 50001 国際規格が生み出す利点をなかなか活用しきれない日本国内のエネルギーユーザへ、参考としてドイツ連邦環境庁がドイツ国内のみならず欧州そして世界へ発信するメッセージを紹介したいと思います。 どのようにドイツが環境およびエネルギーパフォーマンス改善へ取組み、どのように一般市民へコミュニケーションし、政府・一般市民とのチームワークを重視する姿勢は、ISO 50001 認証を押し付ける意図が全くない中、ドイツのエネルギーユーザがISO 50001 認証へ
動く理由が見えてきます。
ドイツ連邦環境庁(UmweltBundesAmt=UBA)日本語版ドイツページへすすむ
ドイツ連邦環境局(German Federal Environment Agency)が発行しているリストで、こちらを訪問していただくと、そのリストファイル(pdf)がダウンロードできます。
このファイルは定期的に更新されており、最新版は、2013年3月のもので、ISO 50001 認証状況を最もタイムリーに開示している資料と考えています。EnMS-Doc では、1月バージョンと最新の3月バージョンをエクセルに変換し、データの並べ替えをした独自の解析をして見ました。(エクセル版をご希望の方はこちらから)