多くのエネルギー・ユーザ組織は、EnMS運用が思っているほど効果が上がらない原因が、エネルギー管理者やEnMS運用担当者が孤独になっていることに気付いていません...ISO 50001 は ISO-レーション (孤独)から守ります
なぜなのか?多くの組織は、エネルギー管理者やEnMS運用担当者をエネルギー供給設備を担当する技術者から任命していることに関係していると考えられます。
私たちの日常生活で、「供給者とお客さま」の力関係で営みが展開されているのと同じように、事業所内でも「エネルギー供給側担当(供給者)とエネルギー使用者側担当(お客さま)」という関係が実在しているのです。自然の成り行きとして、エネルギー使用者側上層部の強い協力を得ない限り、エネルギー管理者やEnMS運用担当者は力関係に屈し、能力を十分発揮できない状況に陥るケースが少なくありません。
このような孤独に陥る状況から解放してくれる規格がISO 50001なのです。
ISO 50001規格は、まず事業最高責任者にEnMSの心を認識させ、運営面で指導的立場をとることを要件にしています。(4.2項「経営層の責任」)そして事業最高責任者はEnMS運用の主導および運用面の権限を持つ、経営層を代表する者を任命します(4.2.2項「経営層代表者」)。EnMS運用における各担当者の役割と責任を定め、計画された活動を実行すると、PDCA手順の要である、目的と目標を達成することを確実にするための事業最高責任者による進捗評価、必要な資源の提供および決定を下すマネジメントレビューが開催されます(4.7項「マネジメントレビュー」)。
これらの事業最高責任者によるEnMS運用への深いかかわりにより、エネルギー管理者やEnMS運用担当者は、ISO 50001規格の4章「エネルギーマネジメントシステム要求事項」その他の定めらにエネルギー・パフォーマンス改善活動などの項目に集中できるのです。ISO 50001規格は、エネルギー管理者やEnMS運用担当者が孤独になることを防ぎ、本来の能力を100%発揮するように工夫されているのです。
ISO 50001規格は、適切なEnMS運用に欠かせない要素であるの全員参加の精神とチームワークを弱める「孤独」から守ってくれる役割を持っているのです。
EnMS-Doc アソシエーツは ISO50001 を心から歓迎します...続きを読む...