みなさまの身の回りには目に見えないエネルギーという動物が走り回っています。
そのエネルギーが見えないでどうやってエネルギーマネジメントができるのでしょうか。
エネルギーモニタリングはまずエネルギーという動物がどのように走り回っているかを見えるようにしてくれます。
エネルギーの走り回っている様子が見えてくると、いっぺんにエネルギーマネジメントの世界が明るくなります。
エネルギーの動きが見えるだけで、人間は賢いもので、そのエネルギーをどうやっておとなしくさせるか考え、行動をとります。
結果が出るだけでなく、結果も見えます。努力した人は嬉しくなります。
正式なデータに基づいた結果は、自信をもって上司に報告できます。上司にほめられ、努力した人はもっと嬉しくなります。
動機を備えた人ほど強い者はいません。よい結果を維持する努力だけでなく、工夫してさらなる改善へ動きます。
(1) エネルギーマネジメントは、生産量単位あたりエネルギー消費量を下げることが目的ではなく、エネルギー消費量単位あたり
どの位の価値を創造するかのビジネスである。
(2) エネルギーマネジメントは、マイナスの側面を如何に除去する作業ではなく、最高品質の商品またはサービスを
最少のエネルギーで作り上げることによって、競争力をつけるものである。
(3) どの位の価値を創造するかのビジネス課題はエネルギーユーザ組織が自主的に評価する他にない。
(4) エネルギーユーザ組織は、事業を展開する上で、① 第三者認証機関による認証を取得することにメリットを見出すか;
② エネルギーマネジメント運用によるエネルギーパフォーマンス改善という「実」をとる自己認証にメリットを見出すかの選択になる。
(5) 自己認証の信憑性はその組織のサスティナビリティおよび CSR への取組みがいかに社会にコミュニケーションされて
いるかにある。
(6) そのコミュニケーションの大きな要因は、エネルギーマネジメント運用により継続的エネルギーパフォーマンス改善を
確実にするしっかりしたドキュメンテーションを確立し、それをベースに運営されているかにある。
(7) 言い換えると、エネルギーマネジメントへ確固たるドキュメンテーションが確立され、それに基づいて運営されていれば、
たとえ予告なしの査察が入っても自己認証は全く怖いものなしである。
(8) たとえ、エネルギーマネジメント監査を実施しても、8割以上の作業はドキュメンテーションの評価の時間に割かれると考える。
それはエネルギーパフォーマンス改善の定量化評価やベースラインの設定やEnPIの定義などほとんどがデータ分析と
その分析をサポートするドキュメンテーションの存在による適合性作業が主体となるからである。
ISO 50001 自己認証をサポートするには、自主的な行動が必要になります。ISO 50001 自己認証についてご意見をお聞かせください。本サイトは、今後ともISO 50001 自己認証のメリットを追求していき、ISO 50001 自己認証の仕組みが普及するよう応援します。ISO 50001 自己認証には認証機関の役割も大きいと考えます。すでに ISO 50001 自己認証を促進するサービス商品を提供している認証機関もおられます。注目下さい。
(1) エネルギーマネジメントは、第一目的であるエネルギーパフォーマンスの改善が継続的に実施され、持続的事業運用のマネジメント
システムが生きていれば、必然的にISO 50001に適合していることになり、基本的に ISO 50001 の自己認証を宣言する仕組みを
提供しているからです。
(2) 国際規格であるがゆえ、グローバルに所在(日本国内も含めて)する事業所のエネルギー・パフォーマンスの改善を共通の尺度に
おいて定量化評価(見える化)できるからです。
(3) ISO 50001適合EnMS運用を確実にする「管理標準」を含めた主要管理文書の作成はエネルギー管理統括者、エネルギー管理企
画推進者、およびエネルギー管理者が担うからです。
ISO 50001は認証にこだわっていません。
ISO 50001は「エネルギー・パフォーマンスの改善」にこだわっています。
つまり、形式ではなく、実をとることを強く推奨しています。
「実」とは何でしょうか?
それは、エネルギー・パフォーマンス改善により、事業の価値を上げ、事業の持続性を確実にすることです。
それでは、ISO 50001 は何を求めているのでしょうか?
何も求めていません。それぞれの組織が担う事業運用に沿ってエネルギーマネジメントシステム(以降、「EnMS」)を確立し、文書化し、実施し、エネルギー・パフォーマンス改善の目的・目標を達成することにより、組織が使命とする「持続的視野にたった事業展開」を促進することが、ISO 50001の狙いであり、願いでもあります。