(1) エネルギーマネジメントは、生産量単位あたりエネルギー消費量を下げることが目的ではなく、エネルギー消費量単位あたり
どの位の価値を創造するかのビジネスである。
(2) エネルギーマネジメントは、マイナスの側面を如何に除去する作業ではなく、最高品質の商品またはサービスを
最少のエネルギーで作り上げることによって、競争力をつけるものである。
(3) どの位の価値を創造するかのビジネス課題はエネルギーユーザ組織が自主的に評価する他にない。
(4) エネルギーユーザ組織は、事業を展開する上で、① 第三者認証機関による認証を取得することにメリットを見出すか;
② エネルギーマネジメント運用によるエネルギーパフォーマンス改善という「実」をとる自己認証にメリットを見出すかの選択になる。
(5) 自己認証の信憑性はその組織のサスティナビリティおよび CSR への取組みがいかに社会にコミュニケーションされて
いるかにある。
(6) そのコミュニケーションの大きな要因は、エネルギーマネジメント運用により継続的エネルギーパフォーマンス改善を
確実にするしっかりしたドキュメンテーションを確立し、それをベースに運営されているかにある。
(7) 言い換えると、エネルギーマネジメントへ確固たるドキュメンテーションが確立され、それに基づいて運営されていれば、
たとえ予告なしの査察が入っても自己認証は全く怖いものなしである。
(8) たとえ、エネルギーマネジメント監査を実施しても、8割以上の作業はドキュメンテーションの評価の時間に割かれると考える。
それはエネルギーパフォーマンス改善の定量化評価やベースラインの設定やEnPIの定義などほとんどがデータ分析と
その分析をサポートするドキュメンテーションの存在による適合性作業が主体となるからである。
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