その大きな要因には、ドイツのエネルギーユーザが事業をすすめる上で、グローバル志向の重要性を自覚し、今、実際に起こっている身の回りの事象および活動がもはや自己利益を目的とした戦略では成り立たないことをいち早く認識していることにあることがわかります。筆者は、とくにドイツエネルギーユーザの意見を聞きながら述べているのではありません。ドイツ連邦環境庁(以降「UBA」)が発信するメッセージの内容が、一般市民が持続可能な社会の重要性を認識していることをベースに書かれているところに注目しています。
以下は、ドイツ連邦環境庁(UmweltBundesAmt=UBA)のホームページを日本語で紹介します。
(UBA 「Get to know us」ページより引用)
(日本語訳はEnMS-Doc アソシエーツが実施し、訳の精度について、UBA は一切責任を負いません = Umweltbundesamt for accuracy of the translation is not responsible)
「私たちの環境のため」がドイツ連邦環境庁(UmweltBundesAmt=UBA)のミッションです。1974年に設立されたUBAは環境に関するドイツの中央統合機関です。法令に沿った主な活動は:
- 科学的支援を連邦政府に提供する(例:環境、健康、研究、交通・建設・都市開発各連邦省)
- 環境法の施行(例:排出権取引、化学品、薬品取扱権限、植物保護責任)
- 環境保護に関する情報公開
明日の問題を今日特定する。UBAは、自らを「人類およびその環境に潜在する有害な影響要因を早い段階でタイムリーに検出し、関連リスクを分析し、実現可能な解決案の提言する警告システム」と認識しています。
それには、ドイツ内外の研究プロジェクトを研究機関に委託するだけでなく、庁管轄内研究所でUBAの専門家による自らの研究も実施しています。
UBAは、その研究活動に厳しい学際的アプローチを取り入れています。例えば、経済学者、科学者、生物学者または法律家が共に仕事をして環境問題の解決に取り組みます。それにより、UBAは、スタッフの高度な関わりあいと動機を原動力に幅広いトピックや分野をカバーします。そして、世界保健機関(WHO)を含めた様々な国際機関とのドイツを代表するコンタクトポイントおよびパートナーとして活動しています。
UBAは、5部門と管理部門に分かれています。総勢約1,500名の職員が13拠点にまたがって活動を展開しています。13拠点の内、7拠点がUBAの空気計測センターです。Dessau-Roslau(デッサウ=ロスラウ)市に位置するUBA本部に900名が勤務しています。
実際に訪問いただくのはもちろんですが、UBA は、Dessau-Roslau(デッサウ=ロスラウ)市にあるUBA本部ビルのバーチャルツアーにご招待します。
ドイツでも話題になっている環境技術を駆使した本ビルを外部、内部から探検するには、バーチャルウォークの位置を決め、そこからすばらしいパノラマビューをご覧いただけます。ホールにある案内サービスからオーディトリアムなどズームインで見たいものを目の前にもってくることができます。アトリウムでは、水盤と橋に出会います。外に出ると建物の外観および形状をわかりやすく見ることができます。正門には「Wörlitzer Bahnhof」(ヴェーリッツ駅)名があります。実はこの建物はかつて鉄道の駅をUBAが再利用しているのです。
バーチャルツアーはこちらから。
また「写真で見るベルリン」サイト、「Berlink」がベルリンを歩くブログで建物の新発見としてハットン調査団による本ビルの内容を興味を引くように紹介しています。ご興味ある方はこちらからご覧下さい。